リアルとデジタルを融合させたメディア型OMOストア

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百貨店という名の、イベントプランナー。

百貨店という名の、インフルエンサー。

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百貨店という名の、エシカルビジネス。

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百貨店という職業は、ない。

あるのは、あなたのやりたいこと。

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百貨店業界
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新しい購買体験をつくる

Purchasing experience

リアルとデジタルを融合させた
メディア型OMOストア

そごう・西武が、西武渋谷店にオープンさせたメディア型OMOストア「CHOOSEBASE SHIBUYA」
※OMO：Online Merges with Offline
店舗とECの完全在庫連携を実現し、店頭で見た商品を帰宅後にECサイトで購入、あるいはオンラインで購入した商品を店舗で受け取るといった顧客目線の自由な購買体験が可能。

百貨店の課題に挑戦

リアルとECをつなげるOMOストアを通じて新しい購買体験を提供したい、というのがプロジェクトの始まりです。プロジェクトを進めるに当たっては、今百貨店が抱えている課題にトライすることを意識しました。目標は３つ。Z世代、ミレニアル世代の方々の来店を増やすという事、今まで百貨店に無いものを発掘したいという事、新しい売り方や売場にチャレンジしたいという事です。

例えば百貨店のECサイトは現在、店頭とECの在庫連動ができていません。お客様にとっては不便な環境でもあったので、しっかりと連動させていきたいと思っていました。今、CHOOSEBASEに限ってはそごう・西武のECサイトとは別に専用サイトを用意し、オンラインと店頭両方の在庫が連動しています。世に生まれたばかりの商品や、DtoCブランドなどを積極的に誘致し、新しい世代のお客様に繋げる場にしていきたいと思っています。

小売とデジタルの
掛け合わせを追求

プロジェクト責任者はIT業界での経験があり、百貨店は駅から近く、売場も大きくオフライン環境的には恵まれている一方で、デジタル化に関してはまだまだ伸びしろがあると認識していました。小売とデジタルの掛け合わせを追求した結果、リアルとECの場をつなげるOMOストアを目指しました。

店舗内デザインにもこだわっています。Z世代、ミレニアル世代をターゲットに、従来の百貨店イメージにとらわれない空間づくりを目指しており、例えば「もっと商品を置いた方がいいじゃないか？」と思われるくらい空間を贅沢に使っていたり、全て一から考えています。DtoCブランドは規模が小さく、人員も限られているケースが多いのですが、CHOOSEBASEだと省スペースで出店できて、いくつも集まって魅力的な集合体として展開することができます。また、店内にはAIカメラを導入したり、展示商品の詳細情報がわかるQRコードを用意したりしています。そうすることでお客様の行動データを取得、分析して新しいビジネスモデルの開発に繋げています。そういったこれから伸びる芽のあるものを一から作っていけるのは仕事として魅力に感じています。

プロジェクトの開始段階では、まだ世の中にないコンセプト・売場ということもあり、社内で理解してもらうのに苦労しました。外部の人たちやお客様の声を集めたりして、世の中の動きを知ってもらうことで納得してもらいました。「百貨店を変えなきゃいけない」という、そごう・西武の課題意識があったからこそ、乗り越えていけたと感じています。

CHOOSEBASEの成果が百貨店の
成長に繋がる

CHOOSEBASEの今後の展開については2つの方向性を考えています。一つはお客様にとってより快適なお買い物環境を作ること。例えば、アプリを導入したらもっとお客様の購買体験がスムーズになるんじゃないか、ソーシャルギフトみたいな機能をつけたらどうか、などアイデアは尽きません。

もう一つはCHOOSEBASEで得た成果を、当社の他店舗にも応用していくことを考えています。具体的には売場自体を他の店舗で展開するという可能性もありますが、まずはお客様の情報解析をするAIカメラなど部分的な要素を他の店舗で応用していきます。既に西武池袋本店の一部のフロアではAIカメラ導入の実証実験をして多くの発見がありました。西武渋谷店で始まった新しいストアですが、渋谷店だけで終わらせることなく、各場面に応用しつつ更に広げていきたいと思います。CHOOSEBASEで得られた成果はきっと百貨店の成長につながる、そう信じています。